人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Down & Across

inaxff.exblog.jp
ブログトップ
2017年 05月 03日

兵どもが夢の跡

渡良瀬二連戦の疲れも

ココに来て、ようやく取れてきました

回復にどんだけ掛かるのでしょう‥‥(~_~;)
ホント‥‥こういう場面に出くわす度に、己の『老い』を痛感いたします
兵どもが夢の跡_c0095801_14485422.jpg
今回の釣行ではPATCH BOX(新製品)も、ご覧の通りの『夢の跡』状態となりました

フライセレクトには迷いませんでしたけど
これから先の展開を考えると、もうワンサイズ大きい『Lサイズ』の方が良かった?(笑)かな



すでにモンカゲロウやヒゲナガカワトビケラが活発に羽化し始めています
昨今の渡良瀬川桐生地区において大量投入されているサクラマスは、この手の大型種の『捕食』には、とても積極的です

捕食される様は、今後益々日常的に見られることになるでしょうね


まぁ、普通の感覚からすれば
こんな虫が目の前を流れて来て『食べない』方が不自然な話ではありますけどね
(渡良瀬川で永く釣りをしていると、どちらかというと『食べないこと』の方に興味が湧いて来てしまいますが)


この手のマッチ・ザ・ハッチの釣りに興じていると

『ライトケーヒルで釣れちゃったよ』
とか
『アダムスで釣れるよ』

と、おっしゃられるフライマンと遭遇することがあります
(最近は減りましたが、以前はかなりの頻度)
※それも自分より年配&フライのキャリアも大先輩な方々に、とても多い※


これは十中八九
『スタンダードパターンでも充分釣れるよ』アピールなのだと思いますけど‥‥

でもそれ、僕に言わせると、とても
『ずるい』(ぷっ)

キャッツキルやウェスタンに代表するスタンダード・パターンと呼ばれるフライは
僕などがこの世に出現する遙昔から
フライの先人たちが、それこそ道具も情報もままらない時代から
気の遠くなるような試行錯誤して生まれて来たフライパターンの‥‥つまり

様々な状況下において
釣れる要素の最大公約数を盛り込んだ‥‥言うなれば

最終兵器

そんな釣れて当然のフライで誇られても
響きませんよねぇ(^◇^;)









ただ

今回の釣りで残念なことが一つありました

それは当日、仲間が釣り上げたサクラマス(35cmくらい)の口に残っていたフライが

バーブ付き(VARIVAS 2200 CURVED SHANK 2X Fine~3X Fine Micro Barb)であったということ

※2200って、ファインバーブレスっていうラインナップがあったハズなのに‥‥※

フライの画像を載せちゃうと、もしかしたら誰だか分かっちゃう?可能性も高いし
別に、犯人探しするつもりも毛頭ないので、今回は敢えて公開はしませんけど



レギュレーションは守ってくださいね

ホント、お願いいたします




追記

ここ数日で釣れ始めたばかりの渡良瀬川にしては
魚の痛み方(口)が激しいような気がします

いや、気がします‥‥というか
もう明らかに(重症なのが)多い



綺麗事抜きに、釣りというのは
大なり小なり魚を『傷付ける』ことで始めて成立するゲームです

僕ら愛好家の出来る精一杯は‥‥
その傷を最小限に止めることくらいしかできません


魚を傷つけるのは、何もフックだけではない
(ファイト中にローリングするヤマメにとって、ティペットさえ立派な凶器)
とも言われそうですが
僕らに出来ることと、どうする事もできないこともあります

フックをバーブレスにすることは
最も簡単かつ、今すぐにでも実践できることです




# by sureyamo | 2017-05-03 06:55 | and others | Comments(4)
2017年 05月 01日

ライズリバー

各方面の方々から
『渡良瀬川ってどうなの?』

なんていう問い合わせに
良い回答が、何一つも返せない日々が続いていたのですが


ここにきて
ようやく始動!
ライズリバー_c0095801_19323678.jpg
毎年恒例となっている

渡良瀬合宿
(誰がつけたか知らないけれど)

にも、なんとか間に合いました。




当日は早朝から、流れのそこかしこでライズを見受けることができました

例年のこの時期であれば、別に普通?の光景ではあるんですが
何せ、今までが不調ということもあって
感慨深いものを感じますね

仲間が集まるより、ほんの少しだけ早く到着したN島くんと二人で
一足早く出竿
 
弩流芯でタイミングよく始まった、景気の良さそうなライズにフライを放り込むと

ガボン!

ライズリバー_c0095801_11424324.jpg
噂には聞いていたけど
まさかまさかの
特大サクラ(42cm)が、イキナリのお出迎え!

ドライフライ専門で渓流でしかフライをやらない方にしてみたら


ほとんど

ご縁のないサイズ




もちろん完全なる放流モノではありますが
こんなサイズの魚達が、手頃にドライで狙えるフィールド‥‥というのは
それはそれで魅力的です



無論、地魚が掛かった刹那に見せる
破壊的な初速やスタミナには遠く及ばないものの

そこも、あえて『万人向け』とするならば
意外にも、ちょうど良いバランスかも知れません
(ファイティングパワー的なお話



また、この手合いの銀毛した個体は、餌の追いも一際良く

一旦釣られたとしても少しすると、再び餌を追うことも多いので
ライズの数自体、かなり期待もできます

フッキング後にバラした(サイトで確実に手応えあり)にもかかわらず
次のプレゼンテーションで、再び食ってしまった魚もいたくらい

ライズリバー_c0095801_11422664.jpg
さらにはこの日、追加放流日ということもあって
魚影に関しては、いささか過密状態

本来なら、午後2時くらいから流下ピークの後半には
ライズも落ち着くハズなのですが

ヤマメはダラダラとライズを辞めてくれません
となれば、当然我々もダラダラとフライを振り続ける図式


春のマッチ・ザ・ハッチというのは、レースでいう所の短期決戦
『スプリント』的なイメージを私的に感じているのですが

今回の釣りは、『エンデュランス(耐久レース)』の様相を呈してきています


さすがに、そこまでのスタミナは持ち合わせていませんでしたが
かと言って辞めるわけにも行かず‥‥
ライズリバー_c0095801_12103567.jpg
パーマークのシッカリ出たヤマメの強かぶりは、一段と際立ちます

サクラ系の魚は、大概ヒレが切れてしまっている個体が多いのですが
ヤマメに限って言えばコンディションは、すこぶる良好

サイズ的には少し小振りではありますが
流下物とゴミを、せっせと見極め、黙々と捕食行動を繰り返す様は
つくづく感心してしまいます

まーるで勤勉な日本人のサラリーマンを投影しているかのよう(笑)
ライズリバー_c0095801_12103019.jpg
そしてやはり

一番気になるのはハッチ(流下)でしょうね








朝から昼くらいまでなら
マダラカゲロウをイメージした♯18前後の
スペントスピナーパターンで、大概のライズには対応が可能だと思います。



今も昔も、現場での会話で水生昆虫の名前を聞かれることも多いのですが
最近、自分から昆虫の名前は
あまり同定しないようにしています



ガガンボにしろ、アカマダラにしろ

同じ種であっても、地区や個体差でその色味が微妙に違うこともあれば
もしかしたら、酷似しているだけで全く別の種にすり替わっている可能性だって充分に考えられる


それを一々区分することは、話のネタとしては面白いけど
実際の釣りに反映させるだけの意味があるのか‥‥と言ったら

ソレは
ほとんどないかな
(まぁ、僕程度の釣りの経験内の話ですけど)


水生昆虫の名前を、細々と覚え細分化することより

その虫が
どんな色で、どんなサイズで、どんな形態(状態)で捕食されているのかを知る
そして願わくば、その状態をキチンと自分の目で見ること

ソレらが醸し出す独特の『シズル感』をフライに投影させることの方が、我々にとっては

何十倍も大切ですね


今の時代、スマフォには高性能なカメラが付いています
上手に活用し、正確な情報を共有致しましょう

虫の同定なんて、必要最低限だけ抑えとけば
ヨロシ(笑)


かつて渡良瀬川で釣鬼と呼ばれ
恐らくは一番ヤマメを釣っていたフライマン(ヤマメだけでもなかったけど)は
虫の名前なんか、ほとんど知らなかったのですから‥‥(笑)
ライズリバー_c0095801_12595035.jpg
そういう視点で↑の写真を独自解析してみてください

時間があれば全ての種を同定するのも良いですが
僕などは、全体の雰囲気で流下(リアルタイム)の全体像をグロスでイメージするようにしています

ありがちな落とし穴としては
あまり難しく考えすぎないことです

昨今の渡良瀬川は、昔見られたような

『工場のライン』を彷彿させるほどの

単一流下で、鬼のような難易度を要求される場面も、以前ほどはないので
こんなザックリな視点で通用することの方が多いです







そして

午後からは、フライ直前のUターンライズが増えます


さすがに『スレてきた』かな?
というのは半分正解だけど、実ば半分間違い(笑)

流下はマイクロフタバを代表するような
サイズにして♯28〜♯30に切り替わっています

DD的なイマージャーかスペントスピナー的なモノに変えれば
魚の反応は手のひら返し(笑)


フライは変態的な小ささですが、頑張って結んでしまえば

自分だけ掛けまくる快感♪


が堪能できます(ぷっ)


ライズリバー_c0095801_13085140.jpg
僕はこの川で、ライズへの接し方から何から
全てヤマメ(本当は半分はウグイだけど)に教わってきたせいのあるのですが


やはりヤマメのライズに対峙している時が(サイズに関係なく)
一番緊張しますね

今回は、そんなライズリバーに丸々二日間
どっぷり首まで浸ってくる(別に沈したわけではありません)ことができましたから


❤️当に幸せ❤️
(そのぶん、今は死ぬほど疲れてます)



















# by sureyamo | 2017-05-01 15:26 | River fishing | Comments(2)
2017年 04月 23日

新刊

先日、フライロッダーズが発刊されました

この手の雑誌も
初心者の頃には発行が待ち遠しく思うものですが

釣行を重ね、様々な経験を積み
己のスタイル(信念)の確立とともに
いつしか縁遠くなってしまうものでもあります

かくいう自分の中の、フライフィッシング黎明期には
欲する情報は『つり人』『フィッシング』と言った、総合誌の中で、たまーに掲載される
僅か数ページに満たない記事であったり
はたまた
とじ込み付録的な中綴じの冊子というのが関の山でした

その記事のために
要らない情報満載(笑)の雑誌の発刊を心待ちにしていたものです


まぁ、これは実際のフィールドに出ても同じで
渓流ならいざ知らず、人目の多い里川でフライなんか振っていた日には
釣りを知らない人からは、ちょっとした『変わり者』扱いなわけです


同じ川でフライマンと出会う機会も、本当に少なくて
偶然に出会った時の親近感は尋常ではなかったです

出会うフライマンは一人の例外もなく、皆さんいい人ばかり
本当に良い時代でした

今では同じフライマン同士なのに
嫌悪感を覚えることも少なくなく、それがとても悲しく思いますね
古き良い時代を知っているだけに‥‥


最近この趣味を始められた方は、情報に溢れ、道具にも困らず
恵まれた環境で堂々とフラフィッシングが楽しめるようになって
本当に羨ましい限りです


新刊_c0095801_13403248.jpg
今回の発刊に関しては、自分はノータッチ
(そもそも、自分で書いた記事は一切読まない)
でしたが

知っている仲間が沢山登場しているので読んでいてい楽しいですね

内容も月間誌の時よりは随分と濃くなっていますから
巷での評判も、なかなか良いようです

ただ残念なのは
同月発刊の『FLY FISHER』誌は、今回の発刊を最後に季刊になるようです

まぁ、創刊当時はもともとが季刊発行だったので
元に戻った‥‥という話でもありますが
個人的には『よく、ここまで月間で頑張ってきたなぁ』というのが本音ではあります

いまではライバル関係にある『ロッダーズ』誌での掲載がメインではありますが
もともと、僕もデビューは『FLY FISHER』(1997年)からだったので
思い入れは人一倍あります

今後の内容の充実には、本当に期待しています
双方、切磋琢磨して、共にフライ業界活性の底上げに、貢献していただきたいものです


新刊_c0095801_13403696.jpg
ロッダーズの話に戻ります

今回も新しいフィッシャーマンが続々紹介されています
手前味噌ではないですが、タイイングレベルの高さには目を見張るものがあります

こういう形で人の目に触れる機会というのが、実は己のタイイングの技術向上の
一番の特効薬でもあります

釣る為だけの性能に特化したフライというのは
実は、ビジュアルに耐えられないものの方が多かったりします(笑)けど

メディアでは
人に『釣れそうだなぁ』と思わせ、巻かせる気にさせる‥‥ということも、とても大事です
こんな中から、次世代を背負うフライマンが、沢山育ってくれると素晴らしいと思います

新刊_c0095801_13403909.jpg
ただ‥‥ね

職業的に苦言を言わせてもらうなら

全般的に写真が暗すぎます(爆)
写真のクォリティーに差があるのは仕方ありませんが
(持ち込みデータもあるので)

新刊_c0095801_13404215.jpg
それとページレイアウト


マコちゃんのページですが

これ
すっごく読みにくい(^_^;)




内容は凄く良いのに台無し!

自分の部下がこんなラフ校上げてきたら
直々に洗面所で顔洗ってやるレベル(爆)

‥‥とか思っちゃいます
まぁ、時間がないのはわかっているのですけど‥‥


余談

渡良瀬川桐生地区では、先日ヤマメの放流があり
ライズも少し見られるようになってきました

ポイント的なバラツキはありますが、これから良くなって来ると思います










# by sureyamo | 2017-04-23 15:04 | and others | Comments(0)
2017年 03月 30日

春遠し?

春遠し?_c0095801_16424766.jpg
例年であれば、この時期には
ライズの花?!も満開の渡良瀬川桐生地区ですが

今年はどうしたもんでしょう

願っても無い好条件を選んで川に立って見たのですが‥‥
何も起きませんね

ユスリカ、カワゲラ、ガガンボと
羽化は順調に始まっているのですが、水面は一向に割れる気配なし

成魚放流はすでに数回行われているハズだし
確実に魚はいるハズなのですが
なんというか魚影そのものが見られません

その代わり‥‥と言ってはなんですが
カワウの姿は激減!

駆除が効いているのでしょうね
これだけは、とってもありがたいことです

春遠し?_c0095801_16425732.jpg
ライズの待ちの間に

ちょっとだけ回想モードに突入


初めて渡良瀬川で釣りをしたのは、確か小学校二年生の頃



対象魚も、釣り方も変わってしまったけど

‥‥あれからかれこれ、この川で44年も魚釣りして遊んでいる計算になる‥‥

というのもどうなのかな(笑)と思いつつ



まぁ、フライフィッシングという釣りに首までドップリ浸かってからも、最初の15年くらいまでは
誰かを師に崇めることもなければ、共に切磋琢磨する同胞がいた(最初はいたけど辞めちゃったしね)わけでもなく
ほとんど独学

人との繋がりや情報源が一気に広がったのは
二十代の後半くらいに、桐生市の某市民団体に入会してから

あれから‥‥でも、もう20年以上も経ってしまいました



かつては、散々ライズを待っていた凄腕な仲間たちも

二巡、三巡‥‥





当時の釣り談義を容赦なく交わせる釣り人の数も
今となっては片手ほどしか残ってません




この川で釣りをしなくなってしまった人

川の釣りを辞めてしまった人


釣り自体を辞めてしまった人


そして‥‥

他界されてしまった人




もう二度と繰り返される事のない、淡く、儚い思い出の断片達は
まるで何もなかったことのように‥‥

この川の水面に乗って
これからもずっと、忘却に向かって流れ続けていくのですね




自分とて、後こうして何年
この川に立っていられるのかな?

計算すれば、その回数を算出することは可能でしょうけど
ちょっと悲しくなってしまいそうなので

それだけは辞めておきます(笑)




この歳になると

ライズが無いと無いなりに
余計なことを色々と考えてしまいますね

ほんと困ったもんです


春遠し?_c0095801_16425904.jpg
正午になりました

単発ながら、オオクマの飛翔も見られましたが
やはりライズは発見できませんでした

これ以上待ったところで、良くなる見込みも薄いので
今回はこれにて撤収です



ただし、この状況であれば


ある日
突如として

好転するとも考えられるので
まだまだ目は離せません



























# by sureyamo | 2017-03-30 17:49 | River fishing | Comments(4)
2017年 03月 19日

今期初渡良瀬

群馬が解禁になって、今季初の渡良瀬川に行ってきました

‥‥と行っても、今回は釣りというよりは

下見

(^_^;)



無論、魚もすでに放流されていますし
今日(当日)も実は成魚の放流日!

ただ毎年の傾向ですが、三月中旬くらいまでは
ライズに恵まれない日の方が多いくらいですからね

そんなに慌てる必要はありません


例年、一番最初に下見に来るのは、ここ!
今期初渡良瀬_c0095801_17115617.jpg
ライズを見つけやすいし‥‥

また仮にライズがあったとしても
釣るのに、いちいちウェーダーを履く必要性がない、というのがその理由(笑)



ここは漁協の放流場所から、かなり離れている事もあって

常連さん以外


と遭遇することはまずありません


上流から落ちてきた魚が必ず溜まるポイントなので
この時期、実は最もライズが期待できる場所の一つです

されど、この時間帯ではライズを確認することができませんでした。
今期初渡良瀬_c0095801_17120262.jpg
水量的には、結構いい感じなのですが

この濁りはちょっと‥‥ね




この後、団地と女淵を見てきましたが

もうしばらく様子を見てみようと思います
















# by sureyamo | 2017-03-19 20:49 | River fishing | Comments(0)